ネコ耳少女は運命に泣かない
オリキャラの設定を淡々と描くお話です。今回はネコ耳少女について描きました。
「ニャハ、そんなんじゃ甘いヨ〜♪」
戦場とは思えないほどの楽しそうな声が聞こえる。その声の持ち主は、銃火器を持った獣族の娘だ。
まるでゲームでも楽しんでいるかのように、彼女は戦場を軽やかに駆け回る。彼女の武器は、次々と、屈強な獣族の男たちを撃ち抜いていった。
「ふぅ…これでこの街も制圧完了っと…」
「おい!いつも1人で行動するなと言っているだろう!隊を乱すな!」
「ハ〜イ、隊長ごめんなさ〜い」
「全くコイツは…」
いつの間にか、親はいなかった。覚えてすらいない。ただ、気付いた時には1人だった。
どこもかしこも戦場になっている時、か弱い女の子が1人で生きていくのは難しいだろう。周りの大人たちには、邪魔だの迷惑だの、理由もよく分からないのに暴力を受けた。
ある時、私のいた街は、人間族に侵略された。その時、死にかけの私を拾ってくれたのが、隊長だ。あのまま死んでいくはずだった私を、隊長は拾って育ててくれた。
元気に成長していった私は、隊長の隊に入るために、訓練を受けた。元々獣族だった私は、生まれつき身体能力は高かった。私はすぐに隊長の元で戦場に出ることになった。獣族の私が、人間族の優れた武器を扱うことで、戦場では敵なしとなるほど強くなった。
正直、何のために人間族と獣族が戦っているのかは分かっていない。ただ、私は、隊長に恩返しをするために、私を苦しめた獣族から助けてくれた隊長のために、戦うだけだ。
ネコ耳少女
悲しい運命のはずだったが、隊長によって運命が変わった。元気で明るい、それでいてネコのように可愛いところもあるような、そんな感じの子です。




