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神威 颯という男

初☆投稿です!

初心者なので至らぬ点あると思いますが呼んで頂けると幸いです。

「あぁ〜なんで、どいつもこいつも.....うぜぇ..」

こんな風にぼやきながら学園の屋上で仰向けになっている男子生徒の名は、''神威カムイ ハヤテ"。

「あの馬鹿野郎~!!どこいったのよっ!!!」

その学園の'問題児'こと世界に3人しか存在しない'第一種'......その頂点に立つ'万能α型希少種指定'「無影むえいの颯」。

「アハハ........はぁー僕の苦労も考えてよ....颯君。」

颯を探す2人の名は''翡翠ヒスイ コロモ"と"大刀江タチエ 奏奈子カナコ''。

このアレーノイス帝国・剣聖魔道学園生徒会のメンバーである。なぜ、颯が2人に追われているのかその理由は3時間前のことである.....。


〜3時間前・学園正門~


「おはよー早くしないと皆遅刻するわよー。」

生徒会の朝の恒例行事、'8時の正門封鎖'である。学園のHRは9時、だが生徒は8時には学園に入らなければ罰則が与えられるため生徒会の見張りがあるのである。そして、ただ今の時刻は55分。

「やべぇ~起きんのしくったぁ!!」「衣っ!おっはょ〜んじゃまた後で~ヒラヒラ」「あっ急がないと!」こんな風にこの時間は急ぐ生徒が多発するのが日常なのだ。そんな中1人の男子生徒が眠気を隠そうともしない欠伸をしながら歩いて来るのが衣には見えた。ただ今の時刻8時ジャスト、生徒会による封鎖が行われた。

「はーい、この後来た子には生徒会から楽しいお仕置きが待ってまーす。いえーい。」

「絢芽会長、今日も遅刻したのは.......あんの馬...じゃなくて、2年特殊科Sクラス神威 颯のみです。」

「あらあら...うふふ、相変わらず貴方の幼馴染み君は朝に弱いのねぇ~」

衣に絢芽と呼ばれた彼女は生徒会長の久能クノウ 絢芽アヤメ。ふわふわお姉さん系をかもし出すのは副会長のフィーナ・F・バレスタインである。

「すいません.....後でちゃんとわからせときますからぁ~....はぁ。」

「さぁーて今日はあの問題児君にどんな罰を与えようかしらねぇ。」

絢芽の瞳に獲物を狙う猛禽類が重なった。

「颯君、そろそろ学んでよ.....まったく。」

奏奈子もジト目でその少年....颯を見ていた。


~7時55分・颯視点~


「あぁぁ~寝みぃ........クソ寝みぃ今すぐ帰って寝たい、学園あんから行かねーと行けないわけで壊せばよくね?」

いや無理か...めんどいし。

思考の中で自分の考えを否定してとぼとぼ歩いて行く。もう何度目かわからない欠伸を連発しながら。

「ふわぁぁぁぁ....ん?んんんん?おい、生徒会の糞野郎どもなんで門閉まってんだよ。通れないだろ阿呆なのか?それとも無能なのか?」

こいつ等毎朝こんな事して飽きないのかねーと思いながらも颯は門に向かって手を伸ばす......。


~8時5分・生徒会側~


ぴく..ぴくぴくと額に青筋を出しながら話を聞いていた衣は.........

「なんで門が閉まってるのかですってぇ?......アンタが来るの遅いからでしょうがぁぁぁ!!!!」

ガンっ!と正門にいい音立てながらケリを入れた。

「うおっ....ビックリすんじゃねーか衣っ!スカート脱がすぞ?」

「ひぅ.....何言ってんのよこの馬鹿颯っ!!遅刻して来るアンタが悪いんでしょーが!!!」

羞恥と怒りで顔を真っ赤に染めながら颯に遅刻して来た事を咎める。

「あ~はいはい、夫婦漫才は別の時にやってね~。じゃー今日はそこの最強君には何してもらうかな~えっへへ。よしっ!決めた!捕まったら最後!サドンデス鬼ごっこ~!!」

絢芽の後ろには「でで~ん」と文字が見えそうな程自信のある提案なのだろう。

「ルールは簡単、最強君は逃げるだけ能力は身体強化だけね!で、生徒会は本気と書いてマジと読む!全力で彼を捕まえて凹るだけ!ね?簡単....でしょ♪」

絢芽は門越しで颯に大きくパッチリした瞳で上目遣いをした。彼女は18歳にしては身体の発育があまり良くないため見た目はその辺の小学生とさして変わらないのである。

「ん?そんなんで良いのか....じゃ隠れて寝よーっと。んじゃ、頑張って見つけてくれよ~。」

と残して'消えた'。その場に今の今まで居たのに文字道理消えたのである。

「絶~対っ捕まえてボコボコにしやるんだからァァ!!」

「あらあら....彼も大変ねぇ。うふふ。」

そんな2人の反応も面白そうに颯は見ていた。そして場面は先ほどの冒頭に戻るのである。


~3時間後・屋上~


はぁ~流石にこんだけ追いかけられると寝れねーし面倒くなってくんな....。どうすっかな、ちびっ子会長は飽きて普通に授業受けてるし、毎度の事とはいえフィーナ先輩はなんもしてこねーし.....本気にあの幼馴染みには手が掛かるってもんだな~。

などと思いながらも今にも寝るんじゃないかと思わせる雰囲気である。するとしたから「どどどどど.....バタンっ!」と音がして...

「見つけたわよっ!この馬鹿はや.......ひぅ...。」

ビクンと衣は最後までセリフを言う事は出来なかった。

「っと、あぶね。やっと来たか衣?待ちくたびれたぞ?」と得意の'消える'移動で衣の目の前に移動して、腰を折りながら耳元で言葉を続ける。

「よく出来ました。よしよし、衣今日も可愛いな。とりあえずさ〜授業あんし、教室いかねーか?」

「ななななな...何いきなりかわ...可愛いとか....とかいってんのよ!バーカバーカ!頭も撫でないで!!......もぅ!颯のアホ.....。」

うしっ!らっくしょー衣は単純でいいや(笑)

颯は衣の扱いは完璧だった。




「はぁ~分かってたとはいえさ、結局こうなるんだね?颯君.....。」

屋上のドアから今階段登って来たばかりの奏奈子が呆れ顔で二人を見ていた......。






ちなみに作者はお姉さん系が好きなので

ヒロインも優遇しちゃうかも?

職権乱用だって?そんなことしるかぁぁ!!!

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