ハンター、捜索 5月13日
「――平野ユヒト本人こそ、化け物だと思う」
私はその言葉に衝撃を受けた。
「どういうこどだ?アイツはハンターだろ?化け物はお互いに殺し合いはしないはずだ」
「そうね……だから、半分人間よ」
私は耳を疑った。
「……人が化け物と交わった?」
人間は化け物と交わった例は少なからずいるがその子供は人の形はしない。
「そして、または化け物そのものに……突然変異」
ハンターは化け物になりゆることもある。だが、
「どうして、化け物にこだわる?」
「こだわってるわけじゃないわ、可能性よ。とりあえず、明日は平野ユヒトを探す必要があるわね。寝ようか?」
「あぁ」
翌朝
「三羽人、起きてるか?奈汰がご飯作ったから食べよう」
私は三羽人を部屋に起こしに行った。
「起きてますよ……。朝ご飯はあとでいいですか、食欲……ないんです」
彼は予想通り元気がなかった。自分の両親が亡くなった次の日だから当然である。
「わかった。午前は出掛けるから……。何かあったら電話してくれ」
「はい……」
私は奈汰に声をかけ、外に出る。
「とりあえず、私は平野ユヒトを探すから龍はほかのハンターから平野ユヒトについて話をきいて」
「あぁ、わかった。平野ユヒトを見つけ次第、連絡してくれ。もし、平野ユヒトが化け物だったときのために見つけても戦うんじゃないぞ」
「大丈夫」
私達はそう言って別れた。
奈汰なら平野ユヒトと遭遇しても大丈夫だろう。
私は知り合いのハンターの1人に電話をかけた。
「もしもし、俺だが――」