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ヒカリモノ  作者: あいし
無意味な日々
7/27

想い出A 5月27日以降

「あのさ、平野」

「どうした?」

僕は最近早朝の川辺にいることが多い。平野ユヒトと会えるのはそこしかないから。

「どこにいつもいるの?」

平野はそうだねぇと少し考えて

「私はどこでもいるよ、うん。君が会いたいと思うときに私を呼んでくれ」

平野はそう言って笑った。僕らは手を重ねあった。

……僕は平野ユヒトが好きなのだろう。

朝の短いこの時間がとても好きだった。


「……三羽人、なぁ三羽人ー?」

「どうした?」

「どうしたも何も、ボーッとしてるから……どうかしたの?」

最近、三羽人の様子がおかしい。1人でボーッとしていることが多く、こちらから話しかけても返事がないことがたびたびある。

「いや、何でもないよ……」

言葉を濁らせた。何か、悩みがあるのだろうと確信した。

「……悩みがあるのなら言えよ?」

「あ、うん」

僕は三羽人のことが心配だった。

でも、いつもは普段通り生活しているからきっと大丈夫なのだろう。

「あ、そんなとこよりさ。今度カラオケ行こう?何人か誘って」

「いいよー、今週の日曜日は?」

「じゃあ、決定な。適当にクラスから人集めてくるわー」

よかった、いつもの三羽人だ。



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