アマイ日A 6月12日
「……待った?」
今日は平野ユヒトとのデートの日。僕は校門へと急いで、平野に話しかける。
「大丈夫だよ。行こうか」
さすがに平野が制服でないせいか、目立つ。僕は平野の手を引っ張った。
「行こう、早く」
平野はうなずいた。街にある商店街で僕はクレープを買う。もちろん、平野の分も。
「生クリームたっぷりだな」
公園で平野は美味しそうに食べていた。僕も一緒に食べる。
めっちゃ美味しい……、また食べに行こう。
「また行こうな、それでどこ行こう」
「大丈夫、行く場所は考えてある」
僕は平野の手を引いて、ゲームセンターへといった。
「おぉ」
どうやら、平野ははじめて入るようで見るものすべてに感激していた。最初にエアホッケーをした。
が、1勝も出来なかった。平野の運動神経が素晴らしいから……
「……勝ってしまったなぁ」
僕らはそのあと、リズムゲームやクレーンゲームをしたが平野のほうが上手かった。
そう言って、どんどん時間が過ぎていった……。
本当に楽しい時間だった。
外に出るころには、あたりは暗くなっていた。
「今日はありがとう、楽しかった」
僕ほそう言った。
平野は嬉しそううなずいた。そして、
――僕をいきなり抱き抱えた。
「?!」
「クレープのお礼、家まで送ってあげる」
平野は助走をつけ飛び上がった。そして、屋根から屋根へと飛びうつる。
「どう?」
高いところは嫌いではなかったが、さすがに飛んでいるとなると怖い。
だけど、
「風になったみたいー!」
昔見たアニメ映画に登場する、あの女の子と同じセリフをはく。もっとも彼女の場合は、森の主につられて飛んでいたが。
そのくらい、気持ちよかった。
「ついたよ」
平野は僕を玄関先でおろした。
平野とキスをする。
「好き」
「……」
平野は黙って僕を抱きしめた。
ただ、それだけだった。
でも、こうして幸福が続けばいいと思った。
ずっと……
End
ただし、
Bad end




