逃走劇のあとにあるものA 6月10日
「終わったな」
「終わったね」
僕は平野ユヒトと2人で海風の音をきく。耳には心地よい音も聞こえる。ここは奈汰の自室だ。ベッドに座ってる平野が口を開く。
「明日は1日寝て、明後日は遊びに行こう。どこに行こうか。今まで、こんなことなかったからわかんないんだ。私は……。あっ、月曜日だから学校か……そうすると……」
平野は赤面して早口になっていた。
「あのさ、平野」
「あ、あ、うん」
僕は、平野ユヒトに近づいておでこを合わせる。
「……あのさ、熱ないんだけど。かなり疲労があるよね。僕はここにいるから、寝ていいよ」
平野はうなずいた。そして、ベッドに入って目を閉じた。僕は平野の手を握る。
「……大好き」
「……そうか、ありがとう」
奈汰と龍から詳しく教えてもらった。平野ユヒト自身は化け物であり、ハンターでもあるという。
しかし、平野自身は化け物としていきることはなくハンターとして生きるという。
ここに、住むハンターとしては一応監視のために平野ユヒトをこの地に定住させたいという。
平野ユヒトはそれに賛成し、ハンター達が指定したアパートに住むことになるようだ。
僕の家から10分くらいのところだ。
そして、平野は奈汰と龍に頭を下げられた。ハンターとして責務を全うしたにも関わらず襲撃したのは申し訳ないと。
平野はそれを笑って許した。
明後日はデートだ。今幸せだ。
でも……




