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ヒカリモノ  作者: あいし
多分、人生で最も長い日
22/27

三島奈汰 6月10日 昼

「……ザァァァァァン、ザァァァァァン」

海の音がする、僕は1人縁側から外を眺めていた。

奈汰の実家は昔ながらの平屋で、僕は平野が手当てが終わるのを待っていた。

「見とれましたか?」

男性の声がした。

「はい、綺麗ですね。海」

奈汰の父親らしい。

「さっき運ばれたかたの……」

「……知り合いです」

奈汰の父親は初老で静かな落ち着きのある人だった。

「そうですか、うちの子――奈汰はまた問題事をかかてていますか」

「え」

静かに笑った。

「あの子はいつもそう、なんせこの地のハンターをやめしばしば旅に出ているのだから。今回は何があったのかねぇ」

どうやら事情は知らないらしい。だが、今の状況に驚いてはいないようだ。

「ほら、お茶が入りましたよ」

奈汰の母親のようだ。お菓子と緑茶を持ってきてくれたらしい。

「ありがとうございます」

僕は席に座るようすすめられた。僕は座り、お茶を飲む。

「……心配ですか、さっきのかたのことが?」

「えぇ。とても」

僕はお茶を一口飲む。

「美味しいですね。――僕はいつもあの人に守られてばかりです、僕は何もしてあげれません。一緒にいるのに……僕は」

男性は静かに言った。

「そうですね。ですが、あなたがそばにいる。これこぞが意味があるのではないでしょうか?」

「……」

僕がそばにいる、それこそが意味を持つ……

覚えておこう……

そのとき、車のエンジンの音が聞こえた。

どうやら、奈汰の仲間がきたらしい。

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