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ヒカリモノ  作者: あいし
多分、人生で最も長い日
18/27

壊れる日A 6月10日

「……何か気になるな」

僕は平野と別れたあと、僕は平野の様子が気になってしょうがなかった。

確実に何か隠していた。

僕は帰ったふりをしてこっそり物陰かくれてた。

平野は軽くストレッチをしたあと、立ち上がりお客さんを待っていた。後ろからナイフが飛んできたが、平野は切り裂いてしまった。

そして、そのあと5人と戦い始めた。平野は彼らの攻撃をスラッとかわし、戦い続けた。だが、1本のナイフが刺さったのだ、彼女は川に飛び込み逃げていた。

ほかの人達は走って追いかけていた、僕はそのうちの1人に話しかけた。

「あ、あのっ」

それは平野にナイフを刺した女だった。

「ん?庭坂愛結……」

僕の名前を知っていたらしい。ナイフをしまい、僕にかけよる。

「君を探していたの、はじめまして。私は三島奈汰(みしまなた)。今、三羽人と暮らしてるわ」

「……なんで、僕を。そして、平野に何をしようとしてるんですか?」

僕は無愛想な顔をした。

「……とりあえず、私の車に乗って。そこで話しましょう」

僕はうなずき、彼女の車に乗った。

「平野ユヒトが、ハンターである三羽人の両親を殺害したのは知ってるよね」

「三羽人と平野からききました」

「ここ近年、この地に定住しているハンターと旅をしているハンター(フリーのハンター)同士の抗争が激化してるんだよね。

私もフリーなんだけど、どちらが化け物を倒すか争うのは何回もみたし、巻き込まれたこともあるわ。

そして、平野ユヒトが殺害したのもそれが理由だとずっと思ってた。でも、若干違った。彼女自身は実は化け物じゃないかと思うの……

あの子の体力、人間とは思えないわ……さっき戦ったけど、あの毒くらって生きてるなんて人間だと思えないもの」

平野ユヒトは人間ではない、化け物である。

「……平野を殺す気ですか?」

「えぇ、そうよ」

奈汰はあっさり答えた。

「どうしてですか、彼女はそんなに悪いことをしたんですか?僕を何回も守り、今ですら僕を巻き込まないよう嘘をつきました」

奈汰はしばらく黙っていた。

「それとと同時に、三羽人の両親を三羽人本人の前で殺したわ……一体、平野は何を考えているのかしら」

「平野が何を考え、何を感じ、何をしようとしてるか僕にはわかりません。それでも、僕は――彼女を助けたい」

「平野がやったのは、全てのハンターを震撼させることよ。そんな平野を助けようなんて………それに、もう無駄よ。30人と1人が戦うのよ?致死量の毒を食らった状態で勝ち目はないわ」

僕は自分の右手が怒りで震えてるのがわかった。

「30対1なんて言わせません、30対2です。お願いです、平野ユヒトのところに連れて行ってくだい!」

僕は奈汰に頭を下げた。

「君ごとに何が出来るの?それでもいいの?」

「はい」

重く、深くはっきり僕は返事した。奈汰はわかったと言い、車の鍵を取り出した。その瞬間、奈汰はゴフッ、ゴフッ、ゲホッと言い出した。

「大丈夫ですか?」

奈汰は、車の窓にもたれかかった。

「後部座席にある、ビンを取って……」

フラフラの状態だった、僕は急いで後部座席のビンを取る。そして、奈汰に渡した。それを一気に飲む。

「グォ、ゲフッ」

とだけ言って落ち着いたようだ。

「ごめん、でもどうして……この症状は私の毒を食らったみたい……」

奈汰はそういって、ミネラルウォーターを飲む。

「平野もこの毒くらったんですか?」

「えぇ、さっきのは解毒剤。そう言えば何か胸も痛い……もしかして……これは平野ユヒトをむしろ助けないと不味いわ」

「え?」

そういうと、奈汰は車を発進させた。かなりのスピードで

「え?え?え?」

「行きましょう、というか助けないと私が死ぬ」

奈汰は焦っていた。僕はあわててシートベルトをした「……どうしたんですか?」

「平野に攻撃したとき、毒を使ったの。その毒の症状が私にも現れた。多分、平野はある程度致命傷になるとそのまま相手にその傷を返すんじゃないからしら?だから、このままいくと。不味い」

「それで、平野はまだ助かるんですか?」

奈汰はしばらく考え、

「断言は出来ないけど、恐らくは。平野が本当にヤバくなったとき私も死ぬ 」

「……助けないと」

僕は決心した。

「平野の場所は把握してる、とりあえず平野をこの車に乗せましょう」

「えぇ」

そういっていたとき、人がビルから落ちていた。

「平野っ」

平野だった、どうやら落とされたらしい。

「どうやら、本当にヤバくなってきたわ。私、近くに車止めてまつから連れてきて。大丈夫、この程度の高さなら平野は死なない」

「はいっ」

僕は車を降りると急いで、平野のもとへ行く。倒れて血まみれの平野を見つけた。彼女はその場に倒れていた。

「平野っ、平野、助けにきたよ」

うっすらと平野は目をあけた。



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