壊れる日C 6月10日
私は彼を見送ったあと、軽く首をまわした。そして、ストレッチを始める。
本当は明後日は会えるかどうか……いや、明日も朝日を見れるのかは疑問だった。
そろそろ気配が強くなる、私は立ち上がり極力無防備を演じる。
「シュンッ」
「カキンッ」
投げナイフを切り裂く、
「ほぉら、おいでなすった。ご苦労なことだ、わざわざ私を殺すためにこの人数でくるとは」
ざっと目の前にいるのは5人。隠れてるのがその2倍くらい……仕方ない、適当に相手して逃げるか
「……あのとき以来ね」
「本当になぁ」
投げナイフを10本構えた状態であの女は言う。たしか、奈汰、三島奈汰……。
「すまないなぁ、この間は相手してやれなくてっ」
「いいのよ、ほらまた会えたしっ」
ナイフは何本も飛ぶ、私はずっと避けたりしていたがとうとう一本ささった。
「ぐはっ」
毒が仕込んであるらしい、これは本格的に不味い。
逃げなきゃ、とにかく……
私は隙をうかがうがない、そして周りにいた人らも私に攻撃をする、ハンマーで潰そうとする奴もいればデカイ死神のかまみたいなのをもっている奴もいた。
「ぐぅ」
私は川に飛び込んだ。そして、向こう岸まで逃げる。
痛みだけ増す、ずぶ濡れのまま走り続ける。
しくじった。高いところに逃げよう、さっきから狙撃しようと狙ってるし……弓矢飛んでくるし
私は民家の屋根に乗り、飛びうつって移動する。
「ゴフッ、ゴフッ……ゲホっ」
途中だいぶ気分が悪くなった。そして、私はとあるビルの屋上にのぼる。
「やぁ、待ってたよ」
どうやら最初からここに来るよう計算されていたらしい。
龍……というここら辺で有名なハンターがいた。
彼は弓矢を持っていた。
「弓矢じゃ、接近戦は無理なんじゃない?」
ニィと私は笑った。
「まさか、使うわけない。だって――」
彼が近づいてくる、私は刀で切ろうとした
が、体が動かない。
「毒、まわったな」
その通りだ、ビクともしない。小指1本さえ重く感じる、まるで重りがついたようだ。
「残念だよ、あっさりしていて」
彼は鋭利な刃物を出して、私の首をきろうとした……私はギリギリで避ける。よたよたと、私は逃げるが、そこは仕切りのない屋上、あっさりさきまで追い詰められた。今の私ならきっとビルに飛び乗れないだろう
「残念だね、ここまで逃げたのに」
彼は楽しそうに、私を刺した。そして、その勢いで屋上から落ちる。
全てが、スローに見えた。あぁ、終わるんだ。
私の人生、じゃあね……
あれ?
?
?
?
?
…………????????????????????
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目をあけた、目はあけれた。
「平野、平野!」
あ、呼んでる誰かが呼んでる。
「助けにきたよ」
「庭坂愛結……」
彼の名前を初めて呼んだ。




