友情B 6月6日
ここ最近、アイツと口を聞かない。一緒に帰らない。
今まで「三羽人ー」って呼んでくれたのが嘘みたいだった。
アイツは平野ユヒトが好きだ、確かにアイツの恩人かもしれない。
平野ユヒトは俺の両親を殺した。紛れもない事実だ。
だから、俺も平野ユヒトを殺す。
平野ユヒトに対する復讐心を捨てない限り、きっとこの友情は存在しないのだろう。
「……というわけだ。三羽人、どう思う?」
自宅で龍が話があるからきてくれと、リビングに呼ばれた。
「平野ユヒトに、復讐出来るチャンス?」
「そうだ、平野ユヒトは早朝にその川辺にいるというのだ。そして、お前の友人……庭坂愛結もな」
庭坂愛結……、いつもその名前でアイツで呼んだことない。愛結って字が女っぽくて嫌いだというし、庭坂っていうのも変だから名前で呼ばないでほしいと言われた。だから、俺はいつもお前って呼ぶ。
「つまり、そこを襲撃する」
「でも……アイツ……庭坂はどうなるんですか?」
俺はアイツが一番心配だった。……巻き添えをくらったらどうしよう、その一点だった。
「ハンターの中で協力を頼んでおいた、だから大丈夫ちゃんと保護する」
「そうか、よかった……」
俺は安堵する。
「さて、三羽人実際の日程は10日に行う。一応言っておいたからな、その日家にいればいいから、安心してまかせてくれ」
俺はうなずいた。これで、俺の復讐が終わる。




