ファミレス 6月3日以降
「……なぁ、少し話があるんだが」
三羽人は彼に話しかける。彼はいつも通りどうしたんだ?ときいた。
「ここで話すのもなんだしファミレス入らないか?」
「あぁ、いいよ」
2人はファミレスに入るとそれぞれドリンクバーを注文し、ジュースを飲み始める。
「で、どうしたんだ。急に改まって」
「平野ユヒト、知ってるんだろ?」
三羽人は落ち着いた口調で言った。彼は少々赤面し、
「そうだが………もしかして知り合いなのか?」
「……知り合いというよりは――」
彼は自分の両親が平野ユヒトに殺されたことを伝えた
「嘘だろ……、平野は……平野はそんなことしないっ」
「いや、本当だ」
彼らはしばらく口論になった。
そして、二人ともお互いに平野にされたこと。平野ユヒトをどう思っているを言い合った。だが、彼らはお互いに納得しなかった。お互いの言うことが信用出来なかった。
「はいはーい、こんにちはー」
ふいに声がした、気がつくと三羽人の横に平野ユヒトが座っていた。
「平野……」
「平野ォ」
二人は違う口調で呼ぶ。
「苺クリームパフェ、お願いします」
「てめ、よくもノコノコと」
――三羽人にとって平野ユヒトは今すぐでも殺してやりたい相手でありそれ以外の何者でもなかった。
逆に彼にとっては平野ユヒトは愛する人であり、それ以外の何者でもなかった。
平野ユヒトは三羽人の両親が邪魔だから殺したと言うのだ。
それは彼にとっても三羽人にとっても衝撃を受けた。
平野ユヒトはそれだけ、言うと3000円をおいて消えてしまった。
「嘘だろ……」
彼はそう言った、三羽人も同じ気持ちだった。
「三羽人、これからどうしようか」
「……本当に、どうしようか。今日は帰ろうか」
彼らはそう言って帰路についた。
三羽人も、彼も本当にどうしようもないと思ってた。
彼は平野ユヒトが三羽人の両親を殺したと言って想いがさめるわけではなかったし、三羽人も平野ユヒトを憎む気持ちは変わらなかった。
しばらく彼らは口を聞かなかった。話しかけにくいのだ。
「お前らさ、最近話さないけどどうしたの?」
「別に、そんなことないよ」
「あぁ、そうだよ」
……お互い、何を言っていいのかわからなかった。ただひたすら、虚しくなった。
そして、彼らは事実上。
友人ではなくなった。




