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有里佳 詩集

か ぐ や 姫

作者: 有里佳
掲載日:2026/07/27

      

         隣家のゆきこちゃんは、妹みたいな存在でした。

白梅(しらうめ)ほのかに香る朝

あなたは隣家(りんか)()となった

おんぶやだっこし早や三歳(みとせ)

あなた天使かお人形か

わたし華奢(きゃしや)なおさげ髪


紅葉もみじ色づきめでた午後

桃のほっぺが()せていた

嘔吐(おぅと)ひどく黒い血も

高熱さがらず日に細る

医術尽くして祈る父母


遠い夜空のお月さま

あなたは帰らぬかぐや姫

やさしく可愛い声姿

(むな)虚空(こくう)に影を追う

ありしあの日いつまでも


三世転生縁深き

次に会うまでおねんねさん


  

妹のように可愛くて、親がお留守の日は

私がおんぶしたり、オムツ替えたりしました。

突然意識不明になったと聞き、亡くなってからは

悲しくて、何度も夢に見ました。

一番可愛い時に、突然逝ってしわまれるのは辛いです。

さようなら、とは言えない、おねんねさん、としか。


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― 新着の感想 ―
切なさを感じさせる良い詩でした。
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