ゼウス
神の支配域 天空の領域
「またお前さんか。」
「ここを通す訳にはいかない。」
「そうか。しかしな。我らもあとには引けぬのよ。」
「それは、ヘルメスの1件か?」
「そうじゃ。お前たちが引き金を引いたんじゃ。じゃからよ。死んでくれ!」
「お前がな!」
天空神ゼウス。神々の統率者にして、万雷を操るもの。
「ハハ。」
やはりか。もうほとんど通用しそうにないな。
「雷槍」
タカミネに向けて雷を放つ。雷は着弾する。
「ふう~。痺れるな。」
タカミネは裸になっていた。
「エッチ。」
「ふざけてるのか?貴様?」
「ファイアーボール」
「きくわけがないだろう。」
ゼウスは障壁を展開し、はじかれる。その間に、タカミネはゼウスに向けて全速力で移動し、ゼウスはタカミネの動きに合わせてカウンターの雷撃を撃ち込んだ。
「消魔符」
ゼウスの魔法は打ち消された。
「何?」
「効果ありだな。」
タカミネはその隙をついてゼウスの胸に消魔符を打ち込もうとして、
「嵐雷陣」
嵐と雷が巻き起こる天候の変化が激しい領域をゼウスが作り上げた。
「なんだと?」
符が飛んでいき嵐や雷が効かないタカミネでも体は飛ばされる。
「神を舐めるな。誰がこの世界を作ったと思う?秩序は、この世界の命はすべて我らのおもちゃじゃ。」
「うるさいクソボケ。てめぇらの都合を押し付けるんじゃねえ。人間は、お前らの所有物じゃねえ。」
ジョージのいる牢屋
「これで良かったかの?ジョージ?」
「いいぞ。ヒメネス。」
牢屋に来ていたのは悪魔族の女王だった。
「お前さんの努力を奴らは仇で返したのじゃな。それを見る限り。」
「もともと期待なんかしてないよ。」
そう言いつつジョージは手錠を外した。
「ヒメネス少し離れとけ。」
「何故じゃ?誰だ?」
そう言うと影の中から人が現れた。
「やはりか。お主結界の崩壊をお前さんが主導していたのだな?」
「違う。だがお前らには関係ない。さっさと失せろ。」
「そうもいかん。監視者として。」
「じゃあな。」
「グハ!」
監視者を手刀で気絶させたあとジョージはヒメネスと消えた。
「これは?」
リンドバーグは監視者として依頼を遂行できなかった者にいらついていた。
「申し訳ありません。」
「ふうー。いやいい。それより早くジョージを連れてこい。さもなくばお前の家族を。わかったな?」
「はい。」
監視者はジョージの捕縛に向かった。