悪夢の再会
目を覚ますと何故か暗いところにいることはわかった。
「ここはどこだ?」
「あらやっと目が覚めたのね。」
目の前にはおなかが出た女が立っていた。知っているような知らない声。懐かしい響き。
「うん?誰だ?」
「忘れたの?まあ6年経ったからしょうがないかもね。リンネよ。」
「え?」
かつての初恋の人だった。
「何しに来たんだよ?あざ笑いに来たのか?」
「何よ。せっかく懐かしいから会いに来てあげたのに。」
「もういいだろ?お前には関係ないだろ?」
「怒ってるの?」
「当然だ!久しぶりに封印が溶けてみてみればこんなことになっててなんだってんだよ!」
魔法戦での敗北は久しぶりだった。
「なんだよ。あの爺さんは。」
「あの人ね。強かったでしょ?」
「まあな。」
「剣士だもの。」
「そうか。それはなんとも。」
噂には聞いていたが戦ったことはなかった。故に対処ができなかった。
「まあいいわ。元気そうだし。私は帰るわ。」
「そうか。元気でな。」
「ええ。お互いに。」
そう言って別れた。
「クソ。いい女だなー。」
なんでここにいる?人に捕まったからか。ああ変なところを見られたなー。最悪だ。
「なんで6年前のことを今になって責められないと行けない?」
協会本部
「やるな~。」
「そっちこそ。」
Sランクに位置する冒険者のグループ。それはすべての人類の希望である。
「やれやれ。にしてもあの犯罪者は生かしてよかったのか?」
「彼か。彼は一応神を殺したものだからね。誰にも成したことのないことを平気でね。」
「あの神をか。今でも誰にも成せないのにな。一体何者なんだ?」
「それがわかったら苦労はしないよ。」
「そうだな。あの爺さんには無理なのか?」
「さあね。やってみないと。」
「そうだな。」
そう言いながら、談笑していると
「すみません。サインください!」
女の子から言われた。
「おっと。やっぱり活躍するとこう言うのがあってもいいね!」
「あのーそっちの人にサインがほしいんですが。」
「え?僕?」
「はい!とても格好良くていつも活躍を新聞で拝見してました!」
「あはは。」
と言いつつサインを求められたリンドバーグはサインしてあげた。
「ありがとうございました!」
そう言って女のコは去っていった。
「まあこういうこともある。元気だしていけ!」
「うるせーよ。ほっとけ。」