934/945
P活
カフェにて
沢森裕一
「さぁ、次どこ行こうか」
道嶋早苗
「観覧車とか乗りたいな」
沢森裕一
「いいのかい、僕みたいなおじさんと」
道嶋早苗
「当たり前じゃん」
沢森裕一
「嬉しいな、君みたいな可愛い子と観覧車に乗れるなんて何十年振りだろ」
道嶋早苗
「アハハ、嘘ばっかり」
沢森裕一
「いやいや、本当に。こりゃあ、お金もまた弾ませないとな」
道嶋早苗
「……いいよ、お金は」
沢森裕一
「え、だってコンサートチケット買うためにパパ活してるんだろ」
道嶋早苗
「うん。でも、これはP活だから」
沢森裕一
「いや、同じ……うっ」
道嶋早苗
「やっと効いたね」




