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鵠を刻して鶩に類す
家庭教師にて
上林梨里
「ねぇ先生、鵠を刻して鶩に類すってどういう意味ですかぁ」
和場先生
「白鳥を目指そうとしてできそこなっても、アヒルに似たものにはなるってことです。いわば、謹直の人を学べば、それに及ばなくても、善良な人になれることのたとえです」
上林梨里
「へぇ、梨里知らなかったぁ」
和場先生
「それにしても、どうして急にそんな話を?」
上林梨里
「だってぇ、2/22ってアヒルみたいじゃん。ねぇ、このままシよ」
和場先生
「猫かぶってもムダですよ」
上林梨里
「っち」




