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オプション
椿原洸一
「どうしたんだ、シケた面して」
児塚章浩
「課長に叱られたんだ」
椿原洸一
「んだ、そんなことか。そういうときは一発キメるに限るぜ。オススメのシコい店があるんだ」
椿原洸一
「ここだ」
店員
「いらっしゃいませ。椿原様、いつもご贔屓いただきありがとうございます。本日はどんなオプションで?」
椿原洸一
「ヌキありでドS、腰使いがテクくてシコシコな潮多めのつゆだく」
児塚章浩
「センパイ、ここうどん屋ですよ。ヌキありってなんです」
椿原洸一
「うどんの女王様、讃岐うどんだよ」
児塚章浩
「ドSは?」
椿原洸一
「サイズだよ、超Sサイズ。俺、胃が小さいからな」
児塚章浩
「腰使いは?」
椿原洸一
「うどんはコシが命だから、足腰でしっかり踏んだシコシコな麺で塩っけ多めでつゆだくのオプションだ」
児塚章浩
「オプションが紛らわしいんですよ」
椿原洸一
「んなことより、お前はどうするんだ?」
児塚章浩
「ぶっかけ、で」




