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錬金術師
むかしむかし、村の外れに錬金術師のMr.河瀬の家がありました。
ある日、村の住人である所田くんのお母さんは村一邪悪な病にかかってしまいました。そこで所田くんは病に効く特効薬を買うお金を求め、その錬金術師の元を尋ねました。
所田くん
「Mr.河瀬、これで金を作ってくれ」
Mr.河瀬
「それでは難しいです」
所田くん
「そんな……うちには病で臥せている母がいるんだ。そのために、特効薬を買うお金がどうしても必要なんだ」
Mr.河瀬
「それでも厳しいです」
所田くん
「どうして。あんたは鬼だ、弱者をいたぶって楽しいか」
Mr.河瀬
「そうじゃない」
所田くん
「え、」
Mr.河瀬
「今は、ペソ安ドン高なんだ」




