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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
890/945

ヘリとヘル

観光客A

「すごーい、私、ヘリ乗るの初めて〜」

観光客B

「私も私も」


操縦士

「ベラベラ、くっちゃべってねぇで、早く乗れよ」


操縦士

「ほら、早くシートベルト締めろ」


操縦士

「はい、下が見えるのが」


観光客A

「何よあの操縦士、だいぶ横柄な態度ね」

観光客B

「まったくだわ。これだから、海外は……」


操縦士

「グチグチ言ってねぇで」


操縦士

「下を見てください」


観光客A

「あれ?」

操縦士

「下に見えますのが」

観光客B

「急に丁寧ね」

観光客A

「てか、標高どんどん下がってない?」




操縦士

「皆様の来世を御祈祷致しますますますます」



観光客A

「めっちゃ、(ヘリ くだ)ってるっ!!」

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