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怖い話
三池拓弥
「ねぇ、ママ、浮かない顔してどうしたの?」
三池和歌子
「ちょっと拓弥、怖い話して」
三池拓弥
「どうしたの、急に」
三池和歌子
「いいから、いいから」
三池拓弥
「わかった。ある日、太郎くんは呪われた旧校舎の三階にある女子トイレの三番目の扉を三回ノックしました。すると、誰もいないはずのトイレから女の子の声がし、ひとりでに扉が開きました。そして、太郎くんは花子さんにトイレへと引きずられ……」
グサッ
三池拓弥
「ママ、どうして」
三池和歌子
「うーん……やっぱ、子はいぃわ」




