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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
883/945

腐ったリンゴ

三隅謙造

「ダメだ、ダメだ、これもダメだ」

浦谷真司

「どうしたんです?」

三隅謙造

「どうしたもこうしたもないよ。リンゴが腐ってるんだ」

浦谷真司

「これらですか?」

三隅謙造

「そうだ。正真正銘、青森のブランドもんなのに。こんなに腐ってたんじゃ、潰れてしまう」

浦谷真司

「あぁ、こんな甘い蜜吸ってばっかじゃあ、そりゃあハエどもに集られてしまいますよ。限度を誤りましたね」

三隅謙造

「まったく、これじゃあ死んだも同然だ」





浦谷真司

「天下のフジも不死じゃなかったですね笑」

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