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腐ったリンゴ
三隅謙造
「ダメだ、ダメだ、これもダメだ」
浦谷真司
「どうしたんです?」
三隅謙造
「どうしたもこうしたもないよ。リンゴが腐ってるんだ」
浦谷真司
「これらですか?」
三隅謙造
「そうだ。正真正銘、青森のブランドもんなのに。こんなに腐ってたんじゃ、潰れてしまう」
浦谷真司
「あぁ、こんな甘い蜜吸ってばっかじゃあ、そりゃあハエどもに集られてしまいますよ。限度を誤りましたね」
三隅謙造
「まったく、これじゃあ死んだも同然だ」
浦谷真司
「天下のフジも不死じゃなかったですね笑」




