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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
858/945

忘れ物

高塚大夢

「じゃあ、いってきまーす」

高塚洋子

「気をつけて」



高塚洋子

「ん? どうしたの?」

高塚大夢

「忘れ物、忘れ物。スマホ忘れてた」

高塚洋子

「まったく……はい、いってらっしゃい」



高塚洋子

「今度は何?」

高塚大夢

「財布忘れてた」

高塚洋子

「逆に何持ってたの笑」



高塚大夢

「あぁ、定期もだっ」

高塚洋子

「まったく、慌ただしいんだから。もう忘れ物ない?」

高塚大夢

「うん。もう大丈夫っ」



高塚大夢

「あぁ、忘れてたぁ」

高塚洋子

「え、いったい、ほかに何忘れたの?」




高塚大夢

「この話のオチ忘れてた」

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