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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
835/946

乗り換える女

服部愛花

「どうしたの、急に話って」

笛迫嘉穂

「実は私、結婚するの」

服部愛花

「え、ウソでしょ。あんなに男をとっかえひっかえしてた嘉穂が?」

笛迫嘉穂

「ちょっと、言い方」

服部愛花

「だってそうでしょ、今まで付き合ってきた男の名前言える?」

笛迫嘉穂

「言えるわよ。南平でしょ、中河原に布田、仙川、柴崎、上北沢、笹塚で最後の元カレが新宿かな。元カレ全部、弱かったわ」

服部愛花

「え、今の旦那は?」




笛迫嘉穂

「ん、渋谷。マジ、パネェわ」


笛迫嘉穂

「KO(京王)路線から埼京(最強)路線に乗り換えやがった」

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