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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
823/946

ハリ合いのない男

牧野清光

「彼女にプレゼントか、モテ男も大変だな」

七住洋次

「だから、こうしてお前に頼んでんだ。時計のことはさっぱりだからな」

牧野清光

「お前にも苦手分野があるとは」

七住洋次

「こう見ると色んなもんがあるもんだ、ってか、何でどれも針が10時10分を指してんだ」

牧野清光

「ロゴを見せるためだ、あとは盗まれたときに一発で盗品だと区別するため」

七住洋次

「なるほど。にしても、昨夜のベッド上での彼女を思い出す」

牧野清光

「どういうことだ」

七住洋次

「股の開脚具合だよ。実に情熱的だった」





牧野清光

「彼女、身体が硬いんだな」

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