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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
808/946

1グラムのダイヤ

舩橋哲己

「それ、読んでるの宝石雑誌?」

松川志帆

「そうそう。ジュエリーマガジンね。やっぱ、宝石っていいなぁ。女性をより美しくさせる宝飾品。特にダイヤとかキレイで……知ってる? 5カラットが1グラムなんだって。見て、この1グラムのダイヤ、やっぱ、この曲線美がもう」

舩橋哲己

「ダイヤかぁ」

松川志帆

「あ、ゴメンゴメン。安心して、テッチャンにおねだりしてるとかじゃないから」

舩橋哲己

「う、うん」




レストランにて


舩橋哲己

「志帆さん、僕と結婚してください」

松川志帆

「……なんこれ?」




舩橋哲己

「ほら、ダイヤグラム。見て、この曲線美」


松川志帆

「テッチャンっ」

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