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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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手を出す

楽屋にて


三田マネージャー

「おい、香織、ファンの男に手を出したって本当か」

冴島香織

「なぁんだ、もうバレちゃったか」

三田マネージャー

「バレちゃった、じゃないだろ。しかも、相手は未成年だって? 何考えてるんだ。今がグラドルとしてどれだけ大事な時期か、お前だって知ってるだろう」

冴島香織

「だって、あっちから誘ってきたもん」

三田マネージャー

「言い訳をするな。ったく、現役グラドルが未成年のファンに淫行なんて……」

冴島香織

「淫行? そんなのしてないよ」

三田マネージャー

「え、」




冴島香織

「喧嘩ふっかけてきたから、ボコしただけ」

三田マネージャー

「なんだ、殴っただけか。それを聞いて……いや、よくねぇよっ」

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