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海派か山派か
和多奏
「ねぇ、久馬くんは海派? 山派?」
久馬宏一
「俺は海派かな」
和多奏
「へぇ、私は断然山派だなぁ」
久馬宏一
「山って、面倒くさくね?」
和多奏
「海だってボート漕いだり面倒でしょ。万が一浮いちゃう可能性だってあるし」
久馬宏一
「そこはサメとかいるから安全だろ」
和多奏
「こっちだって、クマがいるから安全よ」
浦賀美央
「何の話?」
和多奏
「死体捨てるなら、海派か山派かって話。浦賀はどっち?」
浦賀美央
「空派」
久馬宏一
「え、」
浦賀美央
「宇宙まで飛ばせば誰にも見つからないでしょ」




