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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
685/945

海派か山派か

和多奏

「ねぇ、久馬くんは海派? 山派?」

久馬宏一

「俺は海派かな」

和多奏

「へぇ、私は断然山派だなぁ」

久馬宏一

「山って、面倒くさくね?」

和多奏

「海だってボート漕いだり面倒でしょ。万が一浮いちゃう可能性だってあるし」

久馬宏一

「そこはサメとかいるから安全だろ」

和多奏

「こっちだって、クマがいるから安全よ」

浦賀美央

「何の話?」

和多奏

「死体捨てるなら、海派か山派かって話。浦賀はどっち?」

浦賀美央

「空派」

久馬宏一

「え、」




浦賀美央

「宇宙まで飛ばせば誰にも見つからないでしょ」

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