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空中浮遊
放課後にて
馬場大夢
「おい、次は秀輝の番だぜ。早くかくし芸見せろよ」
野口秀輝
「はいはい。俺のかくし芸は空中浮遊で〜す。はい、飛びま〜す」
谷井彩伽
「え、マジッ? すごっ。どうやってるの?」
野口秀輝
「吊ってんじゃないのか」
馬場大夢
「そこがミソだよ。普通は頭上を疑うけど支柱は横にある」
谷井彩伽
「ホントだ。壁から脇腹まで棒で繋がれてる」
馬場大夢
「マジックってこんなもんだよ」
野口秀輝
「で、オチは?」
馬場大夢
「空中浮遊だぜ。落ち(オチ)ないってな。ハハハ」
馬場大夢
「あれ?」
野口秀輝
「お前、浮いてるぞ」




