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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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入札式

津田梅子

「あぁ、入札式どきどきしたぁ。これから紅一点、やっていけるかしら」

樋口一葉

「何甘ったれてるのよ、私の時代に比べれば随分、気楽なもんよ。私なんて、女が何入札してるんだってどれだけ野次られたことか」

新渡戸稲造

「まぁまぁ、そもそも私のお陰でそのポジションがあることをお忘れなく」

津田梅子

「え、五千円札の最初は聖徳太子だったような」

新渡戸稲造

「おいおい、実際本当にいたかどうかもわからない人はノーカンに決まってるだろう」

福沢諭吉

「とにかく頼んだよ、新札が上手くいくかはすべて君次第だ、最高紙幣殿」

澁澤榮一

「はっ、心得ております。二期連闘された福沢先生に恥をかかさないよう努める所存で……」





北里柴三郎

「はぁ、これから助手の後釜かぁ……」

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