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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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フラレた男

亀井剛史

「なぁ聞いてよ、今日、また梨花ちゃんと目が合っちゃった。最近、よく合うんだよな」

殿倉秀保

「そうか」

亀井剛史

「さりげないボディタッチしても嫌がらないの」

殿倉秀保

「ふーん」

亀井剛史

「頭ポンポンしても、耳打ちで《好きだよ》って言っても、手を握っても全然拒まないし。やっぱ脈アリだよな」

殿倉秀保

「いや、脈ナシだろ」

亀井剛史

「どうしてさ」

殿倉秀保

「いい加減にしろよ」




殿倉秀保

「梨花ちゃんは死んだの。お前が殺したのっ」

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