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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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ねぇ、教えてよ

保坂照美

「ねぇ、教えてよ」

鈴鹿太一郎

「なんだよ、急に大声出して……」

保坂照美

「わかんないの。これまで仕事一筋で来たけど、気づけばもうアラフォー。恋人どころか、恋の仕方さえ忘れた。かといって、仕事で積み上げてきたものなんか、何一つありゃしない。このまま、愛を知らないままでいいの? 仕事一徹でいいの? ねぇ、教えてよっ」




鈴鹿太一郎

「苦渋照美がCould you tell meってか」


保坂照美

「だまらっしゃいっ」

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