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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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さかのぼり探偵

京木智代子

「犯人はあらかた目星が付いてるのに、現場から凶器を消した絡繰りがまだ謎のままですね。まったく、事件がなければ医者との合コンだったのに。断腸の思いってやつだわ」

袋井探偵

「ちょっと待って、今、なんていった?」

京木智代子

「断腸の思いって」

袋井探偵

「その前」

京木智代子

「事件がなければ医者と合コン」

袋井探偵

「もっと前、」

京木智代子

「現場から凶器を消した絡繰りが」

袋井探偵

「もう一声」

京木智代子

「犯人はあらかた目星が付いてる」

袋井探偵

「もう一行前」

京木智代子

「一行前は私の名前ですが……」





袋井探偵

「そうか、凶器はチョコだ。固めたチョコで撲殺し、溶かしてホワイトチョコとして証拠を隠滅したんだっ」

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