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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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No.2男の末路

富士山、琵琶湖、信濃川……誰一人だって、そのNo.2に目もくれない。


俺の名前は瀬合淳。俺の人生はずっと、No.2の人生だ。副班長、副部長、副総代。会社に入っても同じだった。


ずっと、副上司。いくら昇任しえど、いくら昇任しえど、必ず一枚上の上司がいる。副上司副上司副上司。


そんなレッテルから逃げたくて、俺は猛烈に努力した。家庭を捨てて、周りを蹴落としてまでがむしゃらに死にものぐるいで上司を引っ剥がした。


そして遂に、俺はNo.1を掴みとった。足掛け40年だ。だが、そんなことはもうどうでもいい。金も女もすべて俺のものだ。ようやくだ。ようやくNo.2の呪縛から解き放たれる。


俺は早速、女を呼んだ。まぐわった。

最高の一夜だったのに……


死んだ。





結局、俺は腹上死(副上司)から逃げ切れなかった。

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