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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
557/945

雛人形

桃野日菜子

「おばあちゃん、こんにちは」

桃野雛代

「日菜子ちゃん、いらっしゃい。よく来たね」

桃野日菜子

「うわぁ、雛人形だぁ」

桃野雛代

「今日はお雛様だからね。日菜子ちゃんの家にもあるかい?」

桃野日菜子

「あるけど、こんなに大きくないよ」

桃野雛代

「そうかいそうかい。まぁ、ゆっくりしていって」

桃野日菜子

「それにしても大きいね。これ、全部おばあちゃんが並べたの?」

桃野雛代

「そうだよ」

桃野日菜子

「すごーい。よく並べられるね。日菜子にはムリ」

桃野雛代

「まぁ、日菜子ちゃんぐらいのころからずっと並べてきたからね。日菜子ちゃんもおばあちゃんぐらいの年になったら、雛人形並べられるようになるよ」




桃野日菜子

「そのころには皺人形になっちゃうね」


桃野雛代

「ふふふ、そうだね」

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