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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
514/944

金釘流

小学校にて


坊川真湖

「ねぇ見て、宿題だった書き初め張り出されてる」

和嶋香菜

「ホントだ、マコのどれ」

坊川真湖

「これ」

和嶋香菜

「うわ、めっちゃ綺麗」

坊川真湖

「そんなことないって、汚いよ」

和嶋香菜

「いや、キレイキレイ。何かやってた?」

坊川真湖

「別に何も……」

和嶋香菜

「えー、どう見ても金釘流の字じゃん」

坊川真湖

「何それの家元みたいな、やめてよ、そんな綺麗じゃないって」

和嶋香菜

「ホントホント、金釘流だってこれ。めっちゃ、プロってる。キレイキレイだよ笑」

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