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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
482/944

義手

栗塚衞

「手術、お疲れ様でした。術後はいかがです?」

石川洸平

「正直、まだ慣れないですね」

栗塚衞

「そうですか。この度は交通事故で右腕を失って、江戸切子職人にとって致命傷だったのでは?」

石川洸平

「そりゃあ、そうですよ。でも、過ぎ去ったことを悔やんでも意味ありませんから」

栗塚衞

「しかし、今の技術は凄いですね。一見したら、普通の右腕にしか見えません」

石川洸平

「その点は私も驚いてます。私自身、見分けが付かないほどです。何でも破損した部位を巧く縫合しているとかで……まったく、見事な働きぶりです。正直、前よりいいかも笑」




栗塚衞

「しかし、副社長がまさかAIとして生まれ変わるとは……」

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