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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
480/945

ボウズ

校倉道隆

「昨日、ウチのチビが釣りにいったんだけどな」

釜戸哲弥

「ヒロシくん?」

校倉道隆

「そうそう。ヒロシ、頭五厘刈りにして意気込んで出掛けにいったんだけど。帰ったら悄気げた面してんだよ」

釜戸哲弥

「あぁ、釣れなかったんだ」

校倉道隆

「そうそう。一匹も釣れなかったから、不貞腐れて部屋に籠もりっきり」

釜戸哲弥

「えぇ」

校倉道隆

「そのクセ、オーディオフルボリュームで聴いてやがんの。もう迷惑でさぁ」

釜戸哲弥

「いや、ボウズボウズボウズボウズっ」




編集長

「おっ、今日も坊主シリーズか」

泉柳ミカサ

「まぁ、今日でおしまいですけどね」

編集長

「どうしてだ」




泉柳ミカサ

「ほら、三日坊主って」

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