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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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特等席

人には誰にも特等席がある。


パパは行きつけのラーメン屋。

カウンターだけの狭い店だけど、中学からの幼馴染がやっていて、入って一番右奥の席が特等席。何でも店主の右耳が聞こえないから、正面に座ったとき左耳が一番近い席に座って、バカ話を楽しむのだ。


ママは家のテレビの真ん前。

テレビを見るときは離れてみるって、よく親がいうけどウチでは真逆。テレビに齧りつかんばかりに見ている。スマホもネットもないころ、テレビとラジオが唯一の娯楽だった。ママはテレビ派でその当時のクセが今も続いてるようだ。


おねえちゃんは古びた映画館の映写室。

映画好きなおねえちゃんは、映画館でバイトしているんだけど、よくある模切り嬢じゃなく、映写室でフィルムを回してる。何でも映写室から観る映画は最前列で観るよりも何倍も勝るらしい。


そして僕の特等席は列車の一両目の最前列。

そこから観る車窓は爽快感は何も代えがたい。



そう、特等席はお金じゃ得られない大切なもんがたくさん詰まってる。




あなたの特等席はどこですか?

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