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オソロ
高坂千晴
「ウチらも、もう四十か」
重迫リカ・ミカ
「「だねぇ〜」」
高坂千晴
「そういやぁ、リカとミカって、いっつもオソロだよね」
重迫リカ・ミカ
「「まぁ、双子だしね」」
高坂千晴
「服も靴も、髪型までオソロ」
重迫リカ・ミカ
「「そんなの序の口、ご飯もペットもオソロだし」」
高坂千晴
「へぇ、そこまで」
重迫リカ・ミカ
「「旦那も子ども、家もオソロだったよね」」
高坂千晴
「えっ、」
重迫リカ
「違ったのは保険金の額くらいか」
重迫ミカ
「だね!」
高坂千晴
「恐しい……」




