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誰も聞いたことないなぞなぞ
和田さゆか
「さむっ、途端にめっきりに寒くなったくない?」
仁川劉星
「たしかにな。じゃあ、気晴らしになぞなぞな。気温が0度になるとトップに君臨する動物はなんだ?」
和田さゆか
「氷点下(豹天下)だから、豹っ」
仁川劉星
「さすが、早いな」
和田さゆか
「簡単簡単。もっと誰も聞いたことないなぞなぞにしないと」
仁川劉星
「誰も聞いたことないなぞなぞ? どんなんだよ」
和田さゆか
「太郎くんは〈ポンポンバタフライ〉のミルキー推しで有名でしたが、ある日、車のナンバーを偽造ナンバーに変えたら、ミルキー推すのを止めてしまいました。それはなぜ?」
仁川劉星
「は? それ、なぞなぞか」
和田さゆか
「なぞなぞだよ、わかんない? パス?」
仁川劉星
「あぁ、パスパス」
和田さゆか
「偽造ナンバーということは、存在しないナンバープレート。日本において存在しないナンバープレートは〈し〉〈ん〉〈お〉〈へ〉の4つ。並び替えると〈推し変〉つまり、太郎くんはミルキーから別の誰か推しになったってこと」
仁川劉星
「わかるかっ」




