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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
456/945

勤労感謝の日

清水奨大

「もしもし、暇?」

大宮灯里

「ごめん、仕事」

清水奨大

「え、祝日だぜ」

大宮灯里

「コールセンターに土日も祝日もあるわけないでしょ。絶賛、クレーム対応中だよ」

清水奨大

「大変だなぁ、せっかくの勤労感謝の日ってのに。そういえば、今日はネギの日でもあるんだって」

大宮灯里

「は、なんで?」

清水奨大

「ネギが来る。葱来(ねぎらい)から来てるんだって」

大宮灯里

「へぇ。私にとっちゃあ、まさに九条(苦情)ネギってか」

清水奨大

「お、京都だねぇ」



大宮灯里

「今日〈も〉、ね」

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