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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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4匹目の子ブタ

むかしむかし、ある村で3匹の子ブタが仲良く暮らしていました。

そんな中、その村にオオカミが襲来してきました。オオカミの襲来を知った子ブタたちはそれぞれ家を作りました。

しかし、藁の家や木の家を作った子ブタたちはオオカミに呆気なく食べられてしまいました。

最後に残ったレンガの家は吹き飛ばされることなく、逆に子ブタがオオカミを煮て食べました。

それを知ったオオカミの父親は腹を立て、一人、レンガの家に向かいました。

父オオカミは子オオカミとは比べ物にならないほどの肺活量でレンガの家を吹き飛ばし、仇討ちに成功しました。

しかし、それを知った子ブタたちのドンは黙っていません。レンガ2つ、瓦5つ、ブロック7つで家を作り、父オオカミを待ちました。


「おいおい、そんなちっぽけな材料で、俺様の息吹を防げると思うのか」


材料の情報を小耳に挟んだ父オオカミは高笑いしながら、ドンの家へ向かいました。しかし、


「な、なんじゃこりゃ」


そこには今まで見たこともない、大きな大きな家が建っていました。


「バカな、レンガ2つ、瓦5つ、ブロック7つじゃなかったのか」


そうです。レンガも瓦もブロックも隠語だったのです。


レンガは1千万円、瓦は100万円、ブロックは1億。


子ブタのドンは政界に鎮座するドンでした。


7億2500万の家を前に呆気にとられた父オオカミを前に、ドンは不敵な笑みを浮かべてお得意のミサイルで父オオカミを迎合しましたとさ。


めでたし、めでたし

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