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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
400/944

ハードワーク

居酒屋にて


吹越舞子

「はぁ、マジ会社ブラックだわ。今週も当たり前のように休日出勤だし、もう辞めよかな」

湯澤栞里

「でも、上には上があるみたい」

吹越舞子

「え、」

湯澤栞里

「ほら、この求人情報見てよ」


《月から日、休日なし。週119時間 上限なし!! 24時間365日、いつ呼び出しがあっても対応必須。食事・睡眠時間も不定期。両者、取れない場合アリ。ある程度の医学、栄養学必須。年収は約3000万!! 但し、給料付与はありません》


吹越舞子

「なんこれ、鬼ブラックじゃん。どこの会社よ」

湯澤栞里

「会社じゃないみたい」

吹越舞子

「え?」




湯澤栞里

「お母さんのこと、だって」


吹越舞子

「……仕事、がんばろ」

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