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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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チョコレート

高級レストランにて


白河千代子

「あぁ、美味しかった」

森村洋一

「そうだな。あ、これ、プレゼント」

白河千代子

「なぁに?」

森村洋一

「ほら、今日ホワイトデーだろ」

白河千代子

「…………」

森村洋一

「どうしたんだよ、浮かない顔して」

白河千代子

「なんこれ」

森村洋一

「だから、ホワイトデーのチョコだって。去年と同じ、ボディバのチョコだぜ。お前、喜んでたろ」

白河千代子

「去年と同じ? あなたふざけてるの?」

森村洋一

「は?」

白河千代子

「パンもタバコも電気代も値上がりしてんのよ」

森村洋一

「はぁ……」




白河千代子

「千代子レートも高騰するに決まってるでしょっ」

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