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上品な下ネタ 〈中〉
まだまだ、居酒屋にて
夕川慎二
「彼女、マグロなんです」
朝倉龍己
「あ、なるほど」
夕川慎二
「ね、上品な下ネタでしょう」
昼間有理
「どこがです、あなたたちみたいなのがいるから傷つく女性が絶えないんです。私が本当の上品な下ネタを教えます」
朝倉龍己
「いい度胸じゃねぇか。是非、聞かせてくれ」
昼間有理
「中の話だけど、あなたたちゴムはする?」
朝倉龍己
「いきなり、ぶっこんでくるな。もちろんだ」
昼間有理
「じゃあ、ゴムをどう思う?」
夕川慎二
「望まない妊娠のためにも、大事なものです」
昼間有理
「そう大事なもの。みんな口を揃えてそういう。けど、本当にそう?」
朝倉龍己
「何が言いたい」
昼間有理
「ゴムもピルも最近話題の緊急避妊薬だって、変にたすけがあるせいで、つまるところ、その望まない妊娠を助長させてるのよ」
朝倉龍己
「どういう意味だ」
夕川慎二
「ゴムがあるからピル飲んでるから安心。だから行為がより易くなる。最悪出来ても、緊急避妊薬でチャラだから中へ射しまくる。そういうわけですね」
朝倉龍己
「中々……いや、上々だ。俺らが下々だった」




