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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
389/945

上品な下ネタ 〈中〉

まだまだ、居酒屋にて


夕川慎二

「彼女、マグロなんです」

朝倉龍己

「あ、なるほど」

夕川慎二

「ね、上品な下ネタでしょう」

昼間有理

「どこがです、あなたたちみたいなのがいるから傷つく女性が絶えないんです。私が本当の上品な下ネタを教えます」

朝倉龍己

「いい度胸じゃねぇか。是非、聞かせてくれ」

昼間有理

「中の話だけど、あなたたちゴムはする?」

朝倉龍己

「いきなり、ぶっこんでくるな。もちろんだ」

昼間有理

「じゃあ、ゴムをどう思う?」

夕川慎二

「望まない妊娠のためにも、大事なものです」

昼間有理

「そう大事なもの。みんな口を揃えてそういう。けど、本当にそう?」

朝倉龍己

「何が言いたい」

昼間有理

「ゴムもピルも最近話題の緊急避妊薬だって、変にたすけがあるせいで、つまるところ、その望まない妊娠を助長させてるのよ」

朝倉龍己

「どういう意味だ」

夕川慎二

「ゴムがあるからピル飲んでるから安心。だから行為がより易くなる。最悪出来ても、緊急避妊薬でチャラだから中へ射しまくる。そういうわけですね」




朝倉龍己

「中々……いや、上々だ。俺らが下々だった」

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