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神彼氏とゴミ彼氏
桒田秋穂
「ちょっと聞いてよ、昨日、一番手の彼氏と十三番手の彼氏とで時差デートしたんだけどさ。マジ、差あるわ」
蝿谷咲希
「あんたも物好きね」
桒田秋穂
「二人ともにデートの初っ端、私のメイクどうって聞いたの。そしたら、《なんか、メイク濃いな。似合ってないぞ。ってか、目の下ゴミ付いてるぜ……あぁ、メイクの欠片か》っていったわけ。かたや《俺、メイクのことよくわかんないけど、いい雰囲気じゃない? こないだのデートで買ったやつ? 似合ってんじゃん》って……ホント、神彼氏とゴミ彼氏だわ」
蝿谷咲希
「え、どっちがどっち?」




