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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
335/944

イタいやつら

円井俊二

「あぁ、やっと仕事終わったぁ」

伊川勇吾

「よし、じゃあイタ飯食いに行くか」

円井俊二

「イタ飯? 何ですかそれ」

伊川勇吾

「イタ飯はイタ飯だよ。ピザとかパスタとか」

円井俊二

「あぁ、イタリアンのとこですか。じゃあ、ボクのイタ車で行きましょう」



伊川勇吾

「おいおい、これのどこがイタリア車だよ。アニメの萌キャラ貼ってるだけじゃん」

円井俊二

「はい? だからイタ車なんです。痛い車でイタ車。まぁ、廃車同然の車なんである意味、イタ車ですが……さぁ、イタリアン食べにいきましょ」

伊川勇吾

「イタリアンじゃなくて、イタ飯な」




アナウンサー

「続いてのニュースです。昨夜、走行中の車から火が上がったとして、消防署に通報がありました。車はまもなく消火されましたが、車内から二人の遺体が……」

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