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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
312/945

旅したい

佐伯雄一郎

「あぁ、旅したいな」

倉木柊真

「お前、ずっと言ってるよな」

佐伯雄一郎

「だって、時間がある大学生のうちに色々行きたいじゃん」

倉木柊真

「まぁ、わからんでもないが……どこに行きたいんだ」

佐伯雄一郎

「中国。万里の長城登りたいし、ガチ中華? 味わいたいんだよ」

倉木柊真

「止めとけ、ゼロコロナ解除してからあそこはパンク状態だぜ」

佐伯雄一郎

「それでも行きたいの。北京が俺を呼んでんだ。あぁ、旅したい旅したいタビシタイ……」




斎場にて


倉木柊真

「まさか、旅したいが荼毘死体(ダビシタイ)になるとはな」

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