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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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いい夢

小笠原太一

「おはよう」

小笠原久美子

「おはよう。今日はえらくゆっくりなお目覚めね」

小笠原太一

「うーん。せっかくの非番だしね」

小笠原久美子

「それにしても、珍しいわ」

小笠原太一

「ひょっとしたら、いい夢見たせいかな」

小笠原久美子

「いい夢? どんな?」

小笠原太一

「うん。職場のみんなが解雇される夢」

小笠原久美子

「え、それのどこがいい夢なの?」




小笠原太一

「だってそうだろう。この世から火事がなくなって、俺ら消防士の必要がなくなったんだからさ」



小笠原久美子

「まさにfire manね」

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