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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
274/945

ひやりハット

翁長雅也

「あぁ、何かおもしろことないかな」

太刀川耕起

「じゃあ、これやるよ」

翁長雅也

「ん、何だそのオンボロな帽子」

太刀川耕起

「題して、ひやりハット。被るとたちまち、ひやりハットな出来事が起こる」

翁長雅也

「ふーん……うわっ、冷た。何だ水みたいに冷たいな」

太刀川耕起

「ひんやりハット」

翁長雅也

「は?」




翁長雅也

「まさか、これがオチなのか」

太刀川耕起

「まさかぁ、オチは違うとこにあるさ」

翁長雅也

「どこだよ」




太刀川耕起

「それ、3年前に水死したばぁちゃんの形見」


翁長雅也

「え、」

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